引越しと新しい住まい-サットン

 
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引越しと契約手続き
 

ラッセルスクエアにあったロンドン大学のインターナショナルホール(International Hall of Residence)は増改築のため全員が4月17日までに出ざるをえない運命にあった。よって新しい住まいを探し現在のサットンに落ち着くこととなった。さて、どうやって引っ越そうものか?荷物は差ほど多くはないがやはり車がないとどうしようもない量なので、MiniCABを頼むことにした。 約6ヶ月住んだインターナショナルホールはのチェックアウトは部屋の鍵とIDカードを返却し、サインをしただけの簡単な手続きだった。

契約を3月29日(土)としたのだがその前日3月28日金曜日の午後になって不動産屋から入居予定日の29日までにボイラーが修理されないであろうこと、そして、ガスの安全認証が済んでいないと連絡があった。そして、翌週の月曜日にならないと入居できないという連絡が入った。こちらは月曜から帰国する予定を立てていたし、インターナショナルホールも29日までしか支払っていないので、荷物だけ預かってもらうように交渉、そして、大家がボイラーの修理を完了され次第フラットへ運び入れるということになった。

連絡があったその日(契約予定の前日の金曜日)は、丁度シティに打ち合わせに行っていたのだが急遽事務所の開いている時間までにインターナショナルホールまで戻り、追加予約をした次第。ヒースローへはラッセルスクエアから地下鉄で行くことになったがそれはそれで楽だったのかもしれない。したがって29日土曜日に荷物を預けにサットンへ行った。

予約しておいたMiniCABが来て、ばらばらな荷物を車に積み、サットンへ向かった。土曜だから道路はすいていたのだがラッセルスクエアからサットンまで1時間半程度はかかったと思う。こんなに車でロンドンを移動するのは初めてなので道路ネットワークがどういう状況なのか不案内であったが、その日のMiniCABも同様だった。だから、走った道が最適だったかどうかはわからない。印象としては常に街中を走っている、環状線とか放射線ではない、ようだった。時々、近隣商業地区に差し掛かると渋滞という状況だった。

そして、サットンの不動産屋の裏口から荷物を運び込んで引越しは完了。支払いの段階になって、35ポンドという。私は予約したときに22ポンドと聞いていたので、彼の言い分を聞くことにする。彼の言い分は、ガトウィック空港まで”直ぐそこじゃないか”、”これじゃガソリン代も出ない”、”荷物があったじゃないか”の3点であったが、これは吹っかけていると思い、英国流の交渉に入った。予約する前に電話で料金を聞いたときに28ポンドと言っていたこと、かなり時間も費やしたことを考慮して、30ポンドでどうだとオファーしたら、すんなり交渉成立。ラッセルスクエアからサットンまでは直線距離でも15キロ程度だから、リーズナブルであろう。

そのあと、契約書にサインをする。契約書は全部読んでいなかったが、ロンドン大学アコモデーションオフィスが契約書に目を通しておいてくれたのでサインをする。そして、6か月分前払い家賃(月625ポンド)、デポジット、契約手続き料を支払う。支払いは実質的にデビットカード若しくはBank Draft、それ以外は手数料を取るという。個人用小切手は引き落としまでの時間差があるでの受け取らないとのこと。よってデビットカードで支払おうとするが、認証されない。3度やったが同じ結果だった。先日航空券を購入したときも同じように認証されなかった。金額が大きいからなのだろうか、銀行に確認しなくてはいけない。クレジットカードの支払いだと3%手数料を取るという、困った,困ったと思っていたら、個人用小切手を受け取っていいかどこかに連絡しOKがでて小切手で支払い、契約手続き完了。

帰国したときに鍵を大家から受け取るように電話番号をもらい実際の引越しは、荷物は大家が運び入れているとして、住人は一時帰国していたので、その2週間後となった。そしてロンドンへ戻って、サットンのフラットへ到着し、大家の説明を聞く。そしたらなんとボイラーはまだ修理されていなく、今夜は暖房なしとの説明。翌日、新品に取り替えるからとのこと。ここでは何事もなかなかすんなりいかないようだ。

翌日、不動産屋へ顔をだしたら、もう一度契約書にサインしろという。ボイラーが修理されなかった期間、即ち帰国していた期間を差し引いて再契約となった。これは非常にリーズナブルな対応であった。

新しい住まい
 日本流でいえば1LDK、でも、かなり広いように思う。3階建ての2階、各階には4戸、計12戸の建物である。構造はRCとは思えない。梁だけRCであとは組石造であろうか。戸堺はブロックにプラスターパネルが貼ってあるように思う。横浜の我が家のようなRC200mmというよな頑丈なものではなさそうだ。よって、音がかなり抜ける。

 下記にフラットの写真を掲載したのでどんな様子かはこれで容易にわかることでしょう。

フラットの写真
フラットの様子(内部) キッチンとフラットの周辺 フラットを探しに来たとき

電話
 これも手続きがわからなかった。大家に聞いたら電話帳を見てBTへ連絡すればよいという。BTの出先がサットンにあると思い探すが見つからず。NTTとは違うようだ。よって携帯電話からBTへ連絡し、電話回線が必要な旨申しでて、以前の回線の状態を調べてもらう。しかし、記録がないので技術者を派遣し確認する手続きが必要になる。そして最短での日程が1週間先になるとのこと、しょうがないなあー、また英国シンドロームかと思っていたら、数時間して携帯電話に2日後に来られるとの連絡がありBTの素早い対応に感心する。

 予定通り、10時半にBTの技術者がやってきて、回線をチェックし始める。後でわかったことだが、どうやら大家は以前BTを使っていたが最近まではTeleWestという電話会社を使っていたらしい。こんなこと説明すれば簡単に済むものをと思ったものだ。BTの技術者はテスターのようなものをソケットにはめ込んで途中交換機を調べに行ったりしていなくなったが最終的にこのフラットにあるソケット全部からBT電話回線へ繋がることが確認された。よかったよかった、そして、その直後から電話が使えるようになった。

インターネット-FreeISP and ADSL
 これはまた別物語である。日本で入っているISPがロンドンでもアクセス可能なのだがローミング費用が120分を超える場合1分20円課金されるので、ADSLが開通するまでローカルISPを確保しておく必要性をを感じ、以前から耳にしていたFreeISPを検索してみるといくつかヒットした。このリストの最初のFreeISPへアクセスし、webから必要事項を書き込んで送ったら簡単にアカウントが取得できた。ポップアップ広告は煩わしいが、そのwebに紹介されているファイアーフォールをダウンロードし、インストールすることで概ねその問題は解決された。

 UKのADSL事情は良くわからないので、BT系にすることにした。webで調べた限り接続料金も差ほど他と変わらないし、特にBTが悪いということは聞いたことがないのでBTのを利用することにした。

 BT Openworld(ISPとADSL)とBT Broadband(ADSLのみ)というサービスがあり、これがこちらの先入観やBTの説明不足でややこしかった。とにかくwebからBT Openworldへ申し込みをする。10日程度で開通するという。

電気、ガス、光熱費の支払い
 不動産屋がアレンジしてくれた。電気とガスの供給会社がいくつかあり、その組み合わせで支払い総額にかなりの差がでるようだなので、最適な組み合わせで手続きをしてもらった。

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