ロンドンで地下鉄脱線事故、数十人が負傷

ロンドン 25日 ロイター] ロンドンの地下鉄セントラル線のチャンスリーレイン駅で25日午後2時ごろ、ショッピング街ウエスト・エンド行きの列車が脱線し、数十人が負傷した。 ロンドン地下鉄が明らかにした。

 事故当時、列車には800人が乗っていた。 目撃証言によると、列車はホームに衝突し、衝撃でドアが外れたほか、窓ガラスや照明が割れ、一部で火の手が上がった。

 けが人は全員軽傷で、死者は出ていない。32人が病院に搬送されたが、けがは最もひどくても手首の骨折だという。
 英交通警察によると、事故現場に疑わしい点は見つからなかったため、今後は機械の故障が原因とみて捜査が進められる見通し。
  
 (ロイター)

[1月26日14時6分更新]


脱線事故、モーターの不具合が原因か

ロンドン地下鉄(LU)のセントラル線で25日、列車脱線事故が発生した。LUは翌
日、モーターの欠陥が原因となった可能性が高いことを明らかにしている。同線を走
る列車85編成の点検が進められているほか、事故を起こした列車の除去作業はきょう
27日朝までに完了する見込み。

事故は25日午後2時前に発生した。乗客800人を乗せた8両編成の列車がチャンスリ
ーレーン駅構内で脱線。一部の車両が壁に衝突した。窓ガラスの破損などで乗客30人
ほどがけがを負い、中には足を骨折した人もいた。

セントラル線の列車は10年前に作られたもので、以前からモーターに不具合があるこ
とが分かっていた。LUは数年前に改良したほか、5日ごとに検査しているという。
問題の列車は事故が発生する2日前に点検されたばかりだった。

■通勤に影響必至
セントラル線はあす28日まで完全運休になるとみられる。チャンスリーレーン、セン
トポールズ、バンク(セントラル線だけ)の各駅は向こう2〜3週間閉鎖される見通
し。なおLUはリバプールストリートからホルボーンまでを結ぶトンネルに何らかの
損傷が見つかった場合、数週間は運行に影響が出るとしている。
同線は金融街シティーや、オックスフォードサーカス、ボンドストリートなど繁華街
を走るLUの屋台骨。1日当たりの利用者は50万人に上る。

2003.01.27(月)
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